欠伸軽便鉄道通信 1
2023-07-16


 僕の庭園鉄道は「欠伸軽便鉄道」という名称です。僕が社長です。技術者も運転士も工事監督も労働者もすべて僕一人だけ。ときどきお客さんが乗りにきますけれど、普段は僕と犬しか乗車しません。
 これから、欠伸軽便鉄道の車両や施設の現状、日々の活動の報告をしつつ、皆さんにも簡単に作れそうな工作物などを、次巻以降でご紹介していきたいと思っています。
 庭園鉄道は、非常に広い範囲の活動となります。工作も、木工、金属加工、電子工作など多分野に及びますし、ガーデ二ングや土木工事も関係します。つまりは、鉄道会社自体を模型化しているような趣味といえます。
 欠伸軽便の場合、模型といっても、実物を縮小したスケールモデルではありません。私鉄ですから、オリジナルであることが大切で、どこにもないデザインの車両を作るようにしています。小さくても「自分の世界を作ること」が一番の目的です。


庭園鉄道の面白い点
1)建設工事や運行そのものがミニチュアである。
2)自然の中で工夫をすること。
3)大部分がオリジナル(独自のもの)。
4)長く(一生?)楽しめる。

庭園鉄道の大変な点
1)扱うものが大きいし重い。
2)いくらやってもきりがない。
3)すべてが自然との戦い。

欠伸軽便鉄道の部局紹介
1)車両製作部
 新しい車両の設計・製作
 車両の維持管理・修理・改良
 小さい機関車による実験・研究
★機関車には、電気機関車(バッテリィ搭載)、ディーゼル機関車(ガソリンエンジンで駆動、あるいは発電)、蒸気機関車(石炭を燃やして走る)、ジェットエンジン機関車(燃料は灯油)、人力機関車、などが在籍。現在34号機まで作られています。また、ジャイロモノレールの開発を行っています。

2)運行サービス部
 日々の鉄道の運行
 ゲストへの案内・指導
 デモンストレーション
 レポートと動画の公開
★森の中に線路があるので、運行しないとたちまち枯葉、枯枝、草などに線路が埋もれてしまいます。なるべく毎日走って、線路の状態を確認をします。ゲストがいらっしゃったときには、乗ってもらったり、運転をしてもらうこともあります。

3)建設作業部
 路肩の土木工事
 橋梁建設
 トンネル工事
 信号機などの地下配線、基礎工事
 沿線の植栽
★主に、スコップを持って行う作業。線路を敷くためには、平らな土地が必要ですから、高いところ削り、低いところは土を盛ります。

4)線路管理部
 線路の延長工事
 既設線路の保全
★線路をどこへ伸ばすかを考えます。土地の測量などをして、計画を立てます。また、既に敷かれた線路に異状がないかチェックし、補修を行います。

5)システム部
 信号機の製作
 踏切の製作

続きを読む
戻る
[「子供の科学」連載]

コメント(全30件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット