新しいMamod
2011-10-06


 2年ほどまえでしょうか、Mamodの機関車がリニューアルしました。値段が上がったこともあってか、日本ではなかなか見かけませんでしたが、海外のオークションで中古品が出たので入手しました。
 ライブスチームのトップブランドは、RoundhouseとAccucraftとRegnerだと思いますが、この3社はそれぞれ5万円程度で買える入門機を出しています。Mamodは、それよりもさらに安い設定で、古くから機関車を販売していました。子供向けも含めた広いシェアを確保していたはずで、その証拠に大量の中古品が今も出回っています。この古いバージョンは、何十年もモデルチェンジをしない、まさにライブスチーム入門の定番的存在だったわけですが、時代の趨勢からか、アルコールの固形燃料を改める必要に迫られたのだと思います。
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 性能の良い復動ピストンや逆転機、そしてあぶり式のボイラもバックプレートにある水面計もそのままです。
 一番大きな変更点は、燃料がガスになったこと。キャブ内にタンクがあり、ボイラの下にバーナがあります。以前のバージョンでも、ガスバーナにパーツ交換するマニアは多かったので、製品もそれに倣ったわけです。
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 もう一点は、レギュレータが装備されたことです。今までは逆転機が蒸気量調節を兼ねていましたが、ボイラ後部にバルブを付けました。ガスの調整バルブもあるのでキャブ内にハンドルが2つ出現しています。またこれに伴って、置換式のリュブリケータも装備されました。値段が上がったわけです。もはやここまでくると子供用とはいえず、明らかにマニア向けでしょう。
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 つまり、安価なおもちゃを購入し、マニアはサードパーティのオプションを装備して楽しんでいたのですが、それらの多くをひっくるめて製品にしてしまったわけです。
 フォルム的には、火室が宙に浮いたデザインになりました。以前の形状は古い蒸機っぽかったからでしょう。アルミダイキャストの火室のパーツがなくなり、その分ボイラが前に出て容量も大きくなっています。
 高性能になったことはまちがいありませんが、形は前の方が良かったと思う人も少なくないでしょう。ちなみに、前のバージョンは1万5千円くらいでしたが、新しい方は3万円くらいが相場のようです。入手したものは32mmゲージ。Mamodは、インサイドフレームなので、45mmへのコンバートは、幾つかパーツ交換をしなければできません。
[車両]

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